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不安を解消するための様々な方法を紹介していますが、この記事では、アナット・バニエル著『動きが脳を変える 活力と変化を生み出す ニューロムーブメント』の第2章から、脳を活性化させ、身体もよく動くようになる方法を紹介していきます。仕事や勉強、その他新しい発想が必要となる際にもはかどる様になるでしょう。不安神経症でない方にも役立つと思います。

動きが脳を変える~活力と変化を生み出すニューロムーブメント~より

学びのスイッチをオンにするということ

私たちは生きていくうえで、歩いたり、読む、書く、仕事、家事、様々な決まり事などパターンを作っています。もちろんそれは効率よく生活するうえで大切なことです。でも、そのパターンにとらわれすぎて、新しいことを学ばなくなってしまうと、「退屈」を感じてしまいます。
こうなると活力も失われてしまうので、そうならないためにも、つねに何かを学ぶということをこころがけましょう。

同じ様なことをしていても、同じ人と会って会話をするにしてもでも小さな違いに気づくようにするのです。表情やしぐさの違い、言葉遣い、声の調子・・・。

そのようにすると、意識が「今」に集中し、脳が活性化し、新しいパターンを作り出し、活力が出てくるのです。

ニューロムーブメント 初心にかえるー問題解決への扉

今、最も解決したいと思う課題に意識を向けます。仕事、人間関係、経済、健康など。いつもは、その課題に関していろいろなことを考えたり、調べたりして解決しようとしています。でもそうしても解決することがなかなかできないのでしたら、いったん、もう自分ではそうすることもできないと思いましょう。

解決しようとしていることに注意を向けて、今の知識は役に立たない、この知識は必要ない。そのように思います。そして、出かけたところ、食べたもの、見たテレビの内容、街で見かけた人・・・。など一見、その課題とは関係ないと思うようなことを思い浮かべてみます。これを一日に2,3回行います。すると、その課題を解決するのに必要なことが頭に浮かんだりすることがあります。

知っていること、当たり前だと思っていたことから抜け出すことによって、思わぬ発想が得られることもあるのです。

著者は「学びのスイッチがオンになる」という表現をしています。様々な考えが湧くだけでなく、見るもの、聴くものが脳に対してよい刺激となり、変化をもたらします。学びのスイッチがオンになる前は、ただなんとなく見聞きしていたものが、意味のあることして捉えることができるようになります。

このスイッチがオンになっていると、技術や知識を学ぶことも効果的にできます。学ぶことにはもう一つの種類があって、「有機的な学び」と言います。

これは、どういうことかというと、

外側だけでなく、自分の内側で何かが変わり、感じ方や考え方が変わります。一瞬一瞬を特別な新しいものとしてとらえる必要があります。動き方・感じ方だけでなく、思考や信条を含め、自分と周囲に何か新しいものが拓けてくるという意味で個人的な学びです。

この「有機的な学び」を表す例が、有名なアルキメデスの話です。彼は、王冠を壊すことなく、純金であるかを調べるように命じられました。その方法を何日も考え続けていました。そんなある日、お風呂に入っていて、お湯がが湯船からあふれるのを見てひらめきました。

王冠と同じ重さの金の延べ棒を水に沈め、その沈み方を比べて確認するという方法です。

このような発見ができたのも、学びのスイッチがオンになっていて、没頭することができていたからです。もし、そうでなければ、湯船からお湯があふれるのを見ても何も思いついたり感じることもなく、発見することもなかったでしょう。

スイッチがオフだと何かを学んでも成果に結びつきにくいのです。どのようなときにオフになるのでしょうか。

著者が観察してきたことによると、次のようなときです。

焦っているとき。それから、これしか方法がないと思い込んでいるときや、決まりきったやり方で何かを学ぼうとしているとき。また、バカにされたときや、不向きといわれて自分には無理だと思っているとき、自分自身や他人を非難しているときもオフになります。トラウマや虐待、ネグレクトによっても自尊心が失われ、新しい情報を取り込む力が失われます。

わたしは、不安神経症に加えて、完璧主義という性質であったので、何でもきちんとやらなければならないという思いが強かったですし、他人にどう思われているかもとても気にしていました。また、過去にあったことをいつまでも気にしてしまう傾向もありました。

ですから、これらのことがすべて当てはまっていたといってもいいでしょう。だから、一生懸命やってみてはいるのですが、なかなか覚えられない、発想が浮かばない、上達しない。ということが多かったです。

そして、さらに焦る、不安になる、自信ややる気を無くす・・・。と悪循環に陥っていました。

さらに、頭の中だけでなく、身体で実感をするために、「動きのレッスン2|動きが自由になる経験ー脳に学ばせる」として、椅子に座って行う、首が楽に回るようになるエクササイズも紹介されています。詳しくは著書をご覧ください。

学びのスイッチをオンにする技術

自分でスイッチをオンにすることができる、と知っても本当かな?と疑いの気持ちになってしまう、ぴんと来ない、などのこともあるかもしれません。でも、できないと決めてしまうことはもったいないのです。できない、無理だと思われていたことができるようになったということは枚挙にいとまはありません。

本にも、例が挙げられていますが、科学が人間が1マイルを4分を切って走ることはできないと証明していた時代。1945年にロジャー・バニスターが3分59秒40の世界記録を打ち立てました。それ以降は高校生でもこの記録を上回っています。

自分にとって、大切で、学びを深めていきたいことを決めます。仕事の効率的な進め方、健康になるための生活習慣、人間関係の築き方、収入を増やす方法・・・。

また、外を歩くときにも、顔にあたる風の強さ、温度、道に咲く花の鮮やかさ、色、匂いなどに注意、関心を向けてみます。

今まで気づかなかった些細な変化にも気づくようになるかもしれません。

何かをしているとき、自分の思考、感情、身体、などにどのような影響しているかに注目してみる。テレビドラマや小説などの主人公の性格や成し遂げたことにあこがれたなら、それを真似てみる。

このようなことも”学び”であり、役立つものなのです。

”学びのスイッチをオンにする”ということは、今までと同じことの中にも様々な発見をし、新しいことを創造するのに役立ちます。

著書にはさらに詳しく書かれてますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

次回も3章以降についてご紹介します。

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